大勢で何かをする場合、どんなことをするかの共通理解が大切です。
また、企業が何か新しい事業を始める場合には、はたしてそれが儲かるのか、社会の役に立つのかなどを、資料に基づいてきちんと判断する必要があります。
こういうときに必要とされるのが「企画書」です。つまり、やろうとしていることの設計図です。
多くの学校では、文化祭に先立って、企画書を実行委員会に提出するのではないでしょうか。
そして、同様な企画ばかりにならないように、企画書審査を行うのではないでしょうか。
どういう企画書がよいのでしょう。
どう書けば伝わるのでしょう。
1 何をやろうとしているかが、はっきりとわかる。
2 夢物語でなく、具体性がある。
3 計画性があり、完成の見込みがつく。
4 金銭的な面で不安がない。
5 HRが全体で取り組むことがわかる。
6 文化祭のテーマやスローガンに沿っている。
7 オリジナリティが伝わる。
8 仕上げが丁寧で、見やすい。
いかがでしょうか。
企画書の仕様は各校さまざまですから、何をどう書くかはその仕様に合わせなければなりません。
その際に、上記のようなポイントに配慮しながら作れば、きっとウケの良いわかりやすいものが出来ると思います。
大切なところ | 具 体 例 |
---|---|
何をやろうとしているかが、はっきりとわかる。 | どういう○○をやるのか、が大切です。「近未来のお化け屋敷」、「幕末のカフェ」など、どういうコンセプトの企画なのかがはっきり伝わるように書きましょう。 |
夢物語でなく、具体性がある。 | ○○をやるために、何が必要で、どういう工夫をするのかが書いていないと、絵空事で終わってしまいます。完成予定図や図面を使うとよいでしょう。審査の場合、「面白いけど、本当にできるの?」という見られがちです。しっかりと具体性をアピールします。 |
計画性があり、完成の見込みがつく。 | 使える時間は限られています。秋開催の場合、夏休みの使い方なども含めて、計画表を書いてみることをオススメします。余裕を持った計画を提出しましょう。 |
金銭的な面で不安がない。 | 使えるお金がいくらで、それをどのように使うのか。買うものについては、できるだけ具体的に書きましょう。販売の場合は現時点での販売計画を、赤字にならないようにたてることが必要です。 |
HRが全体で取り組むことがわかる。 | 役割分担がどの程度細かく決まっているか、これがポイントです。氏名まで書く必要はありませんが、詳細な係と人数、さらに活動計画がわかれば理想的です。 |
文化祭のテーマやスローガンに沿っている。 | こじつけでなく、きちんと説明できるのが理想です。 |
オリジナリティが伝わる。 | これまでにない工夫、新しい組み合わせなど、全国の文化祭に新風を吹き込みます!ぐらいの勢いで推して欲しいです。 |
仕上げが丁寧で、見やすい。 | 締め切り間際に書いた企画書は、汚くて読みにくいことが多いですね。どんなに内容が良くても、見にくければ伝わりません。書く係の人は、内容と熱意が伝わるように、ていねいに書きましょう。 |
学校によっては禁止されているかもしれませんが、生徒会や実行委員会に相談するのは良い方法です。実際、やろうとしていることがルールに抵触してしまっては元も子もありませんよね。
特に1年生は初めてなので、心配があったらすぐに、生徒会本部や実行委員会本部に問い合わせると良いと思います。思いがけないアドバイスがもらえることもありますよ。