学校によって異なりますが、主食ではない軽食や喫茶は、教室や野外テントでの簡易調理が認められているところもあると思います。
最近は、イベント用の冷凍食材も増え、調理機器のレンタルも非常に手頃になりました。
文化祭の花形は演劇や巨大オブジェかもしれませんが、やはり飲食も欠かせません。
誰が来ても楽しめるバランスの良い文化祭のためには、しっかりした喫茶軽食の模擬店もほしいところです。
1 機器と食材をプロに任せることで、装飾とオペレーションに集中できる
主食を提供する模擬店の場合、多くは調理室で材料からの調理となります。食中毒を防ぐために、加熱時間や調理手順は厳しくチェックされます。
それに対して、喫茶は調理の比重を軽くすることで、教室等での運営が認められているわけです。
ですから、冷凍食品や完成品を使用することは理にかなっており、衛生条件を確保するためにも、適切な食材を適切な取り扱いで提供することが成功への近道だと思います。
2 提供するメニューに合った装飾に力を注ぐ
しかし、ともすると、この方法では「仕入れて売るだけ」になってしまいます。
調理の負担がない分、装飾の完成度をMAXにまで高めましょう。
たとえば、ワッフルやチュロスなどの甘い焼き菓子をメインにしたお店では、ミツバチの巣の中に入ったようなイメージを作り上げるとか、和の喫茶であれば教室全体をお茶室のような空間に仕立てるとか、アメリカンドッグとポップコーンのお店ならアメリカンテイスト全開で行くとか、そういう方向に全力をそそぎます。
言い方を変えると、売っているものは市販なのですから、雰囲気は100%自分たちで作る、ということです。
3 完成度アップには店員も大切
装飾のイメージが出来たら、店員さんの衣装や応対まで気を遣いましょう。
これができれば、完成度は大幅にアップします。
どんなに和室をしっかり作っても、お菓子を運んできた店員さんが真っ赤なクラスTシャツでは興ざめです。
受付係から、ウエイター・ウエイトレスまで、衣装と言葉遣いを徹底して仕上げましょう。
お客様を「こちらの世界」に引き込めるように仕上げるのことが大切です。
遊園地内のお店などが参考になるかもしれません。