おもしろい企画の作り方
おもしろいことをやりたい。
お客さんをあっと言わせたい。
今までにない企画を作りたい。
そういうワクワク感が、企画作成の過程にはあります。では、どのようにすればそういうことができるのでしょうか。
企画を話し合うときは…
○紙と鉛筆を用意して、きちんと記録しながらやることが大切!
○まじめに、だけど楽しくやることが大切!
1 できるかできないかはあとで考え、やりたいことを出し合おう。
2 一番良さそうなものから、検討していこう。
3 できるとしたら、案のひとつとして残そう。
4 できないとしたら、何が原因でできないかを考えよう。
5 その原因を解決する方法はないか考えよう。
6 できないのなら、その案はとりあえず保留しよう。
ここまでが1区切りです。
この過程を気が済むまで繰り返し、ある程度の数の案を出します。
この過程では、どんな参考資料を使ってもけっこう。
パクリ大歓迎くらいの気持ちでやりましょう。
ここから、面白くする作業に入ります
7 組み合わせることで、もっと面白くなる案はないか。
8 さっき保留にした案の一部を取り入れられないか。
9 案以外のものでも、付け加えられるネタはないか。
結局、人が自分で作り出せるアイデアなんてたかがしれています。
でも、組み合わせなら簡単にできます。
組み合わせることも文化ですし、何よりも組み合わせるセンスは重要です。
文化祭好きな人たちが少人数でも集まって、ポテチでも食べながらわいわい話し合う、これが文化祭の楽しみのひとつだと思います。
10 さらに、逆の発想はないか考える。
11 設定を大胆に変える。
このような作業を加えることで、企画は面白くなります。
【参考になる本】
企画のつくり方入門 (基礎からガッチリ学ぶシリーズ)
山川 悟/かんき出版
参考資料の使い方
このサイトでも、「先生方」のページに参考書籍を掲載しています。
これらの本には、たくさんの実践例が載っていますが、これらはあくまでも素材に過ぎません。
実際にそのとおりにやろうと思っても、そこまで詳しい情報は出ていませんし、校舎の作りも教室の大きさも違うのですから、そう簡単な話ではありません。
つまり、
これらの資料の使い方は、あくまでもきっかけであるということです。
良いものを作った例を見て刺激され、発憤してスタートを切る。
基本的な流れを見て、骨組みを決める。
自分たちにできるようにアレンジする。
無理なところをそぎ落とし、膨らませたいところを付け加える。
あるいは、新しいアイデアを組み合わせる。
そういうことだと思います。
そこからどう展開し、発展させるかが皆さんの力の見せ所で、また面白いところです。
※素晴らしい企画を見て、よく「同じ高校生なのだからできないわけがない」という声を聞きますが、現実問題としては、厳しい場合があります。文化祭の歴史、予算、部活との関係、先生方の経験など、成功に必要な要素はたくさんあります。情熱は大切ですが、それだけで同じものが出来ると言うことはありません。冷静に判断し、条件をクリアしていく必要があります。
また、これらの本の中には、著作権上問題となり得る事例が載っているものもあります(微妙なところです)。各校で著作権上のルールが定められていると思いますので、それに則って計画を立ててください。
企画の決め方(1)
ひとくちにHRと言っても、個性はまちまちです。担任の先生の考え方もありますし、まず学年によっても全然違います。ですから、どういう決め方がベストか、ということは一概には言えません。
とりあえず、一般的な方法を列挙してみます。
A 司会が提案を求め、書記が黒板に列記。その後議論を経て、多数決などで決定。
B 事前に紙を配り、案を提出してもらう。それをとりまとめた資料を基に議論し、多数決などで決定。
C 過去の例などの資料を配付し、その範囲内で案を求める。その後、議論を経て多数決などで決定。
D HRを小グループに分割し、各グループに案を求める。その後、議論を経て多数決などで決定。
E 担任が原案を提示し、質疑応答および議論を経て決定。
いかがでしょうか。それぞれ長短あると思います。
一番ポピュラーなのがA、消極的なクラスで採用されがちなのがB、ルールが厳しい学校で見られるのがCという感じでしょうか。
大切なのは、ある程度の議論を経て案が決められることですね。
適当な決め方をすると、あとで空中分解することになりかねません。
そこで、私がおすすめするのは4のグループ討論です。
一定時間を区切って、グループ内で自由に討論してもらいます。このとき大切なのは、紙を配ってメモをしてもらうこと!
ささいなことでも、あとで面白い企画のヒントになることがあるんです。
ですから、
メモをしながら自由に話し合って、一定時間後にはグループの原案を1~3個くらい出してもらう、この方法がなかなか良いと思います。
このメモはほかにも使い方があります。これを、他のグループに回して見せ合うのです。
すると、他のグループから「これ何?どういうふうにやるの?」とか「何考えてんの?」とか、質問や突っ込みが入って、議論が深まります。ぜひお試し下さい。
5は、圧倒的なカリスマ担任のHRで見られるパターンです。
先輩から「○○先生のクラス?じゃあ、文化祭はダンスだね」などと言われることもあるくらいに、持ちネタが決まっている先生がいらっしゃいます。
こういうクラスは運命に身をゆだねるしかないでしょう(笑)。しかし本当にやりたいことがあるときは、しっかり先生と話し合った方がいいと思いますよ。
なお、どれをとっても、最終的には多数決で決めることが多いと思います。
しかし、多数決は、簡単なだけに怖い決定方法です。
議論の途中で出た意見や、最終的に不採用になった少数意見を忘れてはいけません。
(ボツねた支持者の恨みって、けっこう深いですよw)
ボツねたの中に活かせるアイデアがないかなど、司会者や実行委員は注意深く考えることが大切です。
企画の決め方(2)
原案を出す前に、
ジャンルを先に決めるという方法もあります。
飲食をやるのか、研究発表なのか、パフォーマンスなのか、制作なのか。
このあたりは、人によってずいぶん好みが分かれますので、最初にはっきりさせた方が、議論がスムースに進むかもしれません。
この議論をしっかりやると、話し合いのウォーミングアップにもなって、クラスがまとまるきっかけになることもあります。しかし、結論を急ぐと険悪な雰囲気になることもあります。
司会(実行委員)の配慮が必要なところですね。
企画の決め方(3)
具体的なアイデアの出し方については、いろいろな方法があります。
代表的なものが
ブレインストーミング(ブレスト)です。
企業の企画会議などでも使われる方法です。
参考になるWEBを紹介しますので、ごらんになってください。
<面白法人カヤック>
http://www.kayac.com/vision/style/brainstorm
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