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文化祭実行委員会-1


 多くの学校では、文化祭の企画運営の中心に、文化祭実行委員会があるのではないでしょうか。
 実行委員会の構成、役割は、学校によって違うようです。
 いくつかの例を紹介したいと思います。  

文化祭委員会の構成

1 生徒会本部+文化委員会
2 生徒会本部+文化委員会+各委員会の長
3 生徒会本部+文化委員会+有志
4 文化委員会+有志
5 その他

 生徒会本部と文化委員会が核になる学校が最も多いのではないでしょうか。
 それに、各委員会の長が加わり、実務の面で委員会が機動的に働けるようにするというのが合理的です。
 さらに、全体企画(生徒会企画)が盛んな学校の場合、これらの人数では人手が足りず、有志を募っているところもあります。多い学校では、実行委員が100人を超えるというところもあります。

 大切なのは、その学校の文化祭の規模と内容に応じて、きちんと仕事が出来る委員会であるかどうかです。
 私は、有志を取り込む方法はいろいろな面で良いと思います。
 なぜなら、委員会の所属を決める4月には、特に1年生は事情がよくわからないまま決めているケースが見受けられるからです(これも学校によって事情は違います)。
 文化祭が盛んでない学校の場合、文化委員会が避けられて、ジャンケンで決まっていることもあります。
 ジャンケンで決まった委員が全校の中心になっては、良いものを作ることはあまり期待できないでしょう。
 ですから、後からでもやる気がある有志委員を募り、委員会のパワーアップを図った方が良いと思います。
 文化祭に伝統があって意識も高い学校の場合、単純に人数が多いだけでスケジュール調整などが楽になるメリットがあります。
 ただし、それらを取り仕切る中枢にいる人たちは、マネジメント能力が試されることになるでしょう。


文化祭規約(ルール)の策定

 文化祭のルールを決めるのは。実行委員会の仕事です。
 昨年度のルールを基本に、反省(申し送り)事項と、職員(教員と事務職員)からの意見を考慮して決めるのが一般的ではないでしょうか。
 文化祭規約は、その学校の文化祭の歴史を表しているとも言えます。
 一見厳しいだけに見えるルールにも、それに至った経緯があります。とても自由なルールの学校では、それを勝ち取るために、先輩たちが努力したり戦ったりしたのかもしれません。
 大きく変更するときには、そういった面に配慮する必要もあるでしょう。

【規約内容の例】
□ 団体数制限規定 …同様の企画が多くならないように、発表できる団体数の上限を規定します。

□ 使用会場規定 …学校敷地内で使用できるエリアを規定します。毎年同じとは限りません。

□ 装飾規定 …装飾してよい所、使ってよい部材・工法、禁止事項など細かな配慮が必要です。

□ 会計規定 …補助金の使途、会計報告の方法、金券(食券)の書式、必要書類などを規定します。

□ 食品衛生規定…使用禁止食材、食材管理、調理方法、腸内検査、手続きなどを規定します。

□ 物品貸借規定…校内・校外から物品を借りる場合の手続きについて規定します。

□ 著作権規定 …文化祭における著作権の扱いを規定します。情報科の先生の意見が必要がです。

□ 有志団体規定…有志団体として参加する場合のルールを規定します。


テーマ(スローガン)の設定

 必要かどうかを、まず話し合いましょう。
 作るのであれば、企画との関連性で無理がないものにする配慮が必要でしょう。


企画の募集

 企画を募集する際には、企画書の書式を配布し、企画審査の基準や方法を説明します。
 特に、団体数制限をかける場合には、細部にわたったしっかりした説明が必要です。
 初めて参加する1年生については、特に配慮が必要でしょう。
 さらに、近年の応募動向を見て、あらかじめ推しておいた方がよいジャンルについては、ていねいに説明するなどの対策が必要かもしれません。
 たとえば、制作展示や校内装飾が少ない傾向ですと、文化祭の「雰囲気」が弱まるように思います。こういう場合には、何らかの(たとえば予算を増額するなどの)措置と、PRをすることが必要かと思います。

企画書審査と企画の確定

 企画書審査の方法は、あらかじめ決めておきましょう。
 審査は、団体数の制限を行うか否かで大きく異なりますが、いずれにしても、「文化祭当日に安全に発表できること」を予想させる企画書であるかどうかは審査しなければなりません。
 具体的な審査方法の例は、いずれ日を改めて紹介したいと思います。

 さて、企画書が合格したら、その団体は準備に取りかかることになります。
 しかし、実際には発表会場の配置が終わらないと準備できない団体もあります
 ですから、審査を何段階かに分けて行うにしても、発表会場の決定と並行するか、もしくは企画審査を急ぐなどして、できるだけ早く全団体の企画を確定しなければなりません。
 そのためには、1回目の企画書提出時期にだいたいの倍率(制限を行う場合)を発表し、提出したクラスに第2案を作っておくように指示するのもよいでしょう。


>>文化祭実行委員会-2に続きます>>
 
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